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スポンジシティ建設に向けた再生マテリアルを含むコンクリートの多様な利用技術の開発とその実践

研究課題

国際的な科学技術共同研究などの推進 国際科学技術共同研究推進事業 SICORP 中国

研究代表者

野口 貴文  東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授

研究期間 (年度) 2016 – 2018
概要本研究は、スポンジシティの構築に向けて、コンクリート廃棄物・産業副産物を再生利用した透水コンクリートを用いて建設される舗装構造物・地下コンクリート構造物に関わる技術開発・施策立案を行うとともに、コンクリートの製造・施工指針およびコンクリート構造物の計画・設計指針を作成することを目的とし、もって、都市のヒートアイランド現象の緩和および資源循環の最大化に資する。 具体的には、(A)コンクリート廃棄物・産業副産物の省エネ化・無公害化再生利用技術の開発、(B)コンクリート廃棄物・産業副産物起源骨材の再生利用、(C)スポンジシティ建設用高性能再生コンクリートの開発に関する研究を実施する。日本側は、(B)コンクリート廃棄物・産業副産物起源骨材の再生利用に関して、(1)CO2による再生骨材改良技術の開発、(2)金属スラグ骨材含有コンクリートの性能評価を行うとともに、(C)スポンジシティ建設用高性能再生コンクリートの開発に関して、(3)有害物質の溶出リスクの評価、(4)ヒートアイランド現象の緩和技術の開発、(5)サステイナビリティを考慮した舗装コンクリートの最適利用方策の検討を中心的に行う。一方、中国側は、(A)コンクリート廃棄物・産業副産物の省エネ化・無公害化再生利用技術の開発に関して、(1)新解体手法の開発、(2)水中パルス放電破砕手法による再生骨材の製造、(3)金属スラグ微粉末の製造技術の開発を行うとともに、(B)コンクリート廃棄物・産業副産物起源骨材の再生利用に関して、(4)弱酸処理による再生骨材改良技術の開発、(5)金属スラグ微粉末含有コンクリートの性能評価、(6)ニューラルネットワークによる再生骨材コンクリートの配合設計手法の構築を中心的に行う。また、双方合同で、関連指針の制定および試行的建設を行う。 本研究で日本と中国が共同研究および交流を通じて相互的に取り組むことで、関連指針の制定および試行的な建設が有機的に行われ、その結果、世界的に重要な位置を占める中国および日本において、低炭素化社会および資源循環型社会の構築が促進される。両国の研究リーダーは、権威ある国際学術団体の関連委員会の委員長を務めており、両国からの参加研究者もそれらの学術団体で活発な活動を展開しているため、本研究成果は全世界に広められ普及することとなる。
研究領域都市における環境問題または都市におけるエネルギー問題に関する研究

報告書

(4件)
  • 2018 事後評価書 ( PDF )   終了報告書 ( PDF )
  • 2017 年次報告書 ( PDF )
  • 2016 年次報告書 ( PDF )

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2017-03-22   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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