非カーボン金属酸化物担体−二元金属ナノクラスター相互作用を利用した新しい燃料電池複合触媒
研究代表者 |
石原 顕光 横浜国立大学, 先端科学高等研究院, 特任教員(教授)
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研究期間 (年度) |
2016 – 2018
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概要 | 1) 本研究は、エネルギーの高効率利用及び、都市における環境問題の根本的解決のための、固体高分子形燃料電池用の高活性かつ高耐久な触媒の開発を目的とする。そのために、二元金属ナノクラスター−非貴金属酸化物の相互作用に注目し、高活性かつ高耐久を兼ね備えた複合触媒を開発する。2) 具体的には、日本側は低温還元法を用いて、形態制御した高耐久非貴金属酸化物担体の開発を行い、中国側は構造制御された二元金属ナノクラスターの開発を行う。両者が協力して、二元金属ナノクラスターと非貴金属酸化物の強い相互作用を発現する担持法を開発し、新しい複合触媒を実現する。強い相互作用の解明のために、日本側は主として、酸化物の構造や物性を変化させ、中国側は主として、二元金属ナノクラスターの粒子サイズ・組成・界面構造などを変化させ、それらの影響を調査する。強い相互作用を解明することにより、触媒科学に対する基礎的な貢献を行い、同時に、実用的な複合触媒の開発を目指す。3) 本研究で日本と中国が交流を通じて相互的に取り組むことで、固体高分子形燃料電池用触媒の大量普及が促進される。そのことにより、都市における環境汚染の問題が飛躍的に改善される。また、二元金属ナノクラスターと非貴金属酸化物の強い相互作用の解明は、単に燃料電池分野にとどまらず、触媒科学に対する基礎貢献が期待される。
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研究領域 | 都市における環境問題または都市におけるエネルギー問題に関する研究 |