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熊本地震による農山村地域の被災状況に関する現地調査と農業基盤情報を取り入れたGISデータベースの構築

研究課題

国際的な科学技術共同研究などの推進 戦略的国際科学技術協力推進事業 J-RAPID

研究代表者

岡澤 宏  東京農業大学, 地域環境科学部, 教授

研究期間 (年度) 2016
概要本課題は,東京農業大学,環境修復保全機構,ネパール国カトマンズ大学との共同研究で行う。被災地である熊本県阿蘇地域や益城町周辺は傾斜地と低平地からなり,傾斜地では畑作,低平地では稲作が展開することから,2015年ネパール地震の被災地との類似点が多い。そのため,ネパール地震の復興にも本案件の研究成果が活用できることが期待でき,J-RAPID(ネパール)での構成メンバーで取り組むこととした。 GISによる農業基盤情報データベースを作成するに当たり,熊本県阿蘇山周辺地域,益城町周辺を対象に農地と農業基盤施設の現地踏査を行い,被災状況をGISデータベースに反映させて解析を進める。また,被災地が広域にわたることから,衛星画像や航空写真によるリモートセンシング解析からもアプローチする。更に,衛星画像では撮影周期や分解能に制限があることから,現地においてUAV(無人航空機)によるモニタリングによる画像収集によって詳細データを効率よく収集する予定である。これら複数のシステムを融合したGISデータベースの構築事例は少ないことから,本課題の学術的な新規性が示せるものと考えている。最終的には,GISデータベースの構築手法をモデル化し,国内外の地震被災地に対応できる迅速な農業基盤情報のGISデータベースの構築法を確立する。 期待される成果は以下の通りである。・土地利用,地形,農業基盤施設を含む震災復興に必要なGIS基盤情報データベースの作成・震災後の危険度(傾斜地),生産性(土壌情報)を加味した評価地図の作成・土地利用分類に基づいた防災・減災を目指した土地利用方式の提言・今後の災害による二次、三次被害リスクの軽減又は回避
研究領域熊本地震

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2017-03-22   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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