概要 | 都市型コミュニティでは孤立化が進み、公的機関が市民の援助希求を把握して介入・支援することが困難になっている。市民の安全な暮らしをつくるには、生活課題が複雑化する前に、「公」と「私」の領域の間をまたぐ総合的な対応を行う必要があるが、そのような対応を試みている都市は少ない。 本プロジェクトでは、平成27年度から全市民を対象とする地域包括ケアシステムの構築に取り組んでいる神奈川県川崎市をフィールドに、公的支援を俯瞰、モデル化し、その適正化を働きかける。さらに、「私」領域に存在するNPOなどの支援集団の実態把握、潜在的機能の抽出を行い、多様な援助希求に対応する集いのモデルの生成を図る。「公」、「私」双方の機能強化の方策を示すとともに、相互の連携の拡充を目指す。
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