体系的番号 |
JPMJER1801 |
DOI |
https://doi.org/10.52926/JPMJER1801 |
研究代表者 |
池谷 裕二 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授
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研究期間 (年度) |
2018 – 2026
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概要 | 人類はこれまでに文字や電話などさまざまなツールを開発してきました。もちろん脳はこうしたツールの存在を前提に進化してきたわけではありませんが、環境の変化によって新たに能力を発揮し、巧みに適応・活用しています。これは未来においても同様で、脳は将来出合うであろう未知の環境にも適応する能力をすでに持っていると考えられます。 本プロジェクトでは、特に人工知能(AI)を用いて脳の新たな能力を開拓し、「脳の潜在能力はどれほどか」を問います。研究総括が際立った実績を挙げてきた実験動物における脳研究と、AIを用いた脳の潜在能力開拓の研究をさらに融合・発展させ、現在はまだ引き出されていない脳の能力をAIとの融合によって顕在化、有効活用することを目指します。具体的には、生命倫理に十分に配慮しつつ、ネズミを中心とした動物における実験と、その結果のヒトにおける検証・応用展開を実施します。 AIと脳を融合する基盤技術を構築し、神経・精神疾患治療のみならず、健常な脳の潜在能力の開拓、脳にとってストレスの少ないツール開発などを通じて、人類全体の健康や幸福に貢献することを目指します。
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