スーダンおよびサブサハラアフリカの乾燥・高温農業生態系において持続的にコムギを生産するための革新的な気候変動耐性技術の開発
体系的番号 |
JPMJSA1805 |
DOI |
https://doi.org/10.52926/JPMJSA1805 |
研究代表者 |
辻本 壽 鳥取大学, 乾燥地研究センター, 教授
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研究期間 (年度) |
2018 – 2024
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概要 | 本研究は、乾燥・高温耐性で、高栄養・高品質なコムギ品種を分子育種技術で迅速に開発し、情報通信技術で効果的に普及させることを目的とする。スーダンを含むサブサハラ地域は、今後最も栄養不足人口が増えるが、住民の生活様式の変化によりコムギに対する需要が特に高まっている。しかし、乾燥・高温環境が生産の障害となり、その多くを輸入に頼っている。そこで、これまでの研究で開発した乾燥・高温耐性コムギ系統を実験材料とし、耐性の遺伝様式と分子基盤を解明し、気候変動予測に対する成長モデルを作成する。また、不良環境下でも栄養や品質の劣化しない系統を探索する。この系統を利用して実用品種を開発するため選抜マーカーを開発する。これらを可能にするために、分子育種施設とイノベーションプラットフォームを設置し、それを担う人材を養成する。気候変動に適応するコムギ遺伝資源を開発・利用することにより、この地域の食料安全保障の道を開く。
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研究領域 | 生物資源 |