体系的番号 |
JPMJER1902 |
DOI |
https://doi.org/10.52926/JPMJER1902 |
研究代表者 |
深津 武馬 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生物プロセス研究部門, 首席研究員
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研究責任者 |
福田 真嗣 慶應義塾大学, 先端生命科学研究所, 特任教授
古澤 力 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, チームリーダー
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研究期間 (年度) |
2019 – 2024
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概要 | 生物界において微生物との共生関係は普遍的で重要な生物機能を担うものの、その成立過程や機能の解明にアプローチすることが難しく、未探索の研究分野となっています。 本プロジェクトでは、遺伝子操作や機能解析を行うにあたっての共生微生物の難培養性を克服するとともに、「共生進化の現場を人工的に創出し、その進化過程および機構を解明」することを目指します。 具体的には、昆虫-大腸菌人工共生系を用いた大規模進化実験、および難培養性の共生細菌の遺伝子操作や全ゲノムクローニングを可能にする新規技術開発を突破口として、共生進化に関する理解を飛躍的に進展させます。さらに無菌マウス腸内に昆虫共生進化大腸菌を移植した相互進化実験系へ展開することで、腸内共生機構の共通性を見いだし、共生という生命現象に関する本質的な理解を提示します。 共生システムの解明につながる他、昆虫から哺乳類に至る腸内共生機構の共通性を同定できれば、腸内細菌叢の制御を通じて医療や健康維持といった広範囲な応用が見込まれます。また、新規技術を基盤に微生物遺伝子資源の利用範囲拡大に貢献でき、物質生産、創薬、微生物機能利用など多分野への展開が期待されます。
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