セラミック膜ろ過による持続可能な水再生技術(SuWaCer)
体系的番号 |
JPMJSC19C2 |
DOI |
https://doi.org/10.52926/JPMJSC19C2 |
研究代表者 |
中田 典秀 京都大学, 工学研究科, 講師
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研究期間 (年度) |
2020 – 2022
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概要 | 物理・化学的強度の高いセラミック膜ろ過により、都市域で安定供給される下水処理水を再生処理し、持続的な水再生、再利用を目指す。河川流域に発達した都市においては、上流で放流された下水処理水が下流で非意図的に再利用され、さらに、再利用された水が沿岸域へと流れている。昨今、微生物汚染や遺伝毒性の他、(マイクロ)プラスチックの流出が世界的な懸念事項となっている。下水処理場は、汚染物質の流出抑制の役割を担っているものの、上記のような汚染物質の全てを処理対象とはしていない。
このような背景から、本研究では、日本と欧州の研究チームによる国際連携により、長寿命、高強度のセラミック膜による安定的、持続的な下水処理水の高度処理を実現する。
トルコ側がセラミック膜の開発、日本側がセラミック膜の運転・処理性能評価、スロバキア側が毒性試験を担当し、直接連携することによる包括的な研究成果より、直接的にも間接的にも都市部で使用される水の源水となり得る下水処理水の高度処理が可能になり、潜在するリスクの低減にも貢献できるものと考えられる。
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研究領域 | 持続可能な社会のためのスマートな水管理 |