概要 | 本研究開発では,化石資源由来の汎用ポリエステル(PET,PBT)を凌駕する機能性を持つバイオポリエステルの原料(フラン環を有するジカルボン酸またはそのジエステル体)を,固体触媒とゼオライト膜による分離技術とを組み合わせた液相反応分離プロセスを採用して,ポリマー原料として有用な不純物含量が少なく,コスト競争力の高い連続生産プロセスを構築します.
この生産プロセスでは,すべての反応ステップにおいて不純物耐性の高い固体触媒を創出するとともに,生成物の分離精製エネルギーを抑制した環境負荷の少ないグリーンな次世代型プロセスを確立します.そして,再生可能な資源となるバイオマス原料活用の優位性(LCA的価値)があり,化石資源由来の化学品を上回る高い機能性(付加価値)とコスト競争力(経済合理性)とを両立させる生産規模の大きなバイオマス化学品の創出ならびに普及を目指します.
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