体系的番号 |
JPMJTT19A2 |
DOI |
https://doi.org/10.52926/JPMJTT19A2 |
研究代表者 |
西川 正純 公立大学法人宮城大学, 食産業学群, 教授
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企業責任者 |
松原 圭史 株式会社ホットランド, 上天草水産研究所, 所長
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研究期間 (年度) |
2020 – (非公開)
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概要 | 本開発は、世界初のマダコ完全養殖の事業化を目的とする。日本はタコの国内消費の6割を輸入で賄っているが、世界的な水産資源の減少と欧州、アジアでの需要拡大から、輸入量が減少している。持続的なマダコの資源確保のために、養殖技術の開発とその事業化が課題となっている。開発実施企業と代表研究者らはこれまで、JST 復興促進プログラム(マッチング促進)やJST A-STEP ステージII(シーズ育成タイプ)の支援を受け、マダコ完全養殖に向け技術開発を進めてきた。稚ダコから成ダコまでを飼育するためのシェルターや人工飼料の開発など、効率の高い畜養生産技術を確立した他、カニの一種であるガザミの幼生などを餌として、孵化したマダコ幼生を稚ダコまで成長させる種苗生産に成功している。本開発では、さらに人工飼料を開発して種苗生産技術を確立する他、養殖技術をスケールアップして商業規模で実証する。これらによりマダコの完全養殖が実現すれば、持続可能な水産資源を提供する技術としてSDGsへの貢献が期待される。また、開発拠点を熊本県天草市と震災復興途上の宮城県南三陸町、石巻市、女川町に置き、事業化においては水産・食品加工による雇用促進、地域産業創生への貢献も目指す。
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