表面増強ラマン散乱を利用した超高感度バイオケミカルセンサーチップの開発
体系的番号 |
JPMJTM20AT |
DOI |
https://doi.org/10.52926/JPMJTM20AT |
研究代表者 |
内野 俊 東北工業大学, 工学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2020 – 2021
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概要 | 本提案は、感染症やガンなどの診断、食品検査、水質検査を迅速かつ簡便にできる表面増強ラマン散乱(SERS)を用いた高感度バイオケミカルセンサーチップを開発することを目的とする。申請者は先に、世界最高レベルの光学的Q値を示すAg単結晶から成るナノホールをマイカ基板上に形成し、その上にグラフェンを積層したSERS基板を作製した。予備研究の結果、この基板は従来のSERS基板の10倍以上の高感度を持つことがわかった。しかし、信頼性向上のためAgの化学反応による劣化および抗菌作用を防止する必要がある。そこで、Agが露出しない構造を持つSERS基板を作製することによりバイオケミカルセンサーチップを開発する。
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