概要 | タンパク質が糖と反応し体内で生成する糖化タンパク質(AGEs)は40種を超える複雑化合物群で,糖尿病,アテローム性動脈硬化症,慢性腎不全,アルツハイマー型認知症等の変性疾患を悪化させる原因である。AGEsの精密分離・解析は病態認識・治療に重要で,現在,大型高速液体クロマトグラフが用いられているが,分離精度が低く,装置が大型・高価で普及が進んでいない。
本提案では次の2つの相反課題を両立実現できる革新的分離メディアの開発により,町の診療所でのAGEs精密診断の普及を促進する。 1.AGEsの糖化数や位置の精密立体認識による精密分離・定量測定 2.大幅な低圧化による超小型装置・低価格化
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