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SARS-CoV-2特異的な免疫記憶の形成と維持機構の解析

研究課題

国際的な科学技術共同研究などの推進 戦略的国際科学技術協力推進事業 J-RAPID

体系的番号 JPMJJR2010
DOI https://doi.org/10.52926/JPMJJR2010

研究代表者

村上 正晃  北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 教授

研究期間 (年度) 2020
概要ワクチンの形成原理である免疫記憶は、記憶リンパ球の存在で成立する。ウイルス感染後、生体内からウイルスが排除された後でも記憶リンパ球は長期間生き残る。このような記憶リンパ球は再度侵入した同一ウイルスを素早くかつ強く排除する。 本研究では、日本・フランス共同研究グループが、両国においてCOVID-19から回復した患者を含む検体よりSARS-CoV-2特異的な記憶リンパ球の解析を行い、両国における記憶リンパ球の(1)種類や実数の差異、(2)特異マーカーの同定、(3)血清中の炎症性メディエーターレベルとの相関、また(4)炎症反応の中核となるIL-6を基軸とした炎症増幅回路(IL-6アンプ)の記憶リンパ球の形成および維持における役割について、綿密なデータ共有と情報交換を交えながら明らかにしていく。 本共同研究を通して、SARS-CoV-2特異的な免疫記憶細胞の実証に加え、現在、世界各国で開発途上であるSARS-CoV-2ワクチンの効果を検証する際に重要な指標となる記憶リンパ球の特性や特異マーカーが明らかとなる。また、記憶リンパ球の特性に人種間の差異が認められた場合は、さらなるゲノム解析によって差異を生み出す原因遺伝子を明らかにすることで人種固有のワクチンデザインも可能になると期待される。
研究領域新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連

報告書

(2件)
  • 2020 事後評価書 ( PDF )   終了報告書 ( PDF )

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2020-08-28   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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