1. 前のページに戻る

超好熱古細菌ウイルスを用いた抗原提示システムの開発:ワクチン緊急大量生産に向けて

研究課題

国際的な科学技術共同研究などの推進 戦略的国際科学技術協力推進事業 J-RAPID

体系的番号 JPMJJR2005
DOI https://doi.org/10.52926/JPMJJR2005

研究代表者

望月 智弘  東京工業大学, 地球生命研究所, 特任助教

研究期間 (年度) 2020
概要本研究は、超高温において増殖する超好熱性ウイルスを用いた、新たな不活化ワクチン生産系の開発を目指すものである。 新型コロナウイルスを含むRNAウイルスは変異が早く、現在のパンデミックを終息させるには、インフルエンザと同様に、毎年新たなワクチンを数十億人分確保する必要性が生じることが指摘されている。十分量のワクチンを生産するには工業レベルの大量生産が必須となるが、通常の培養細胞を用いた系では、雑菌などによる汚染(コンタミネーション)が大きな課題となる。 本研究では不活化ワクチン生産のためのウイルスベクターとして90度で増殖する極限環境微生物を用いるため、コンタミネーションのリスクを容易に低減できる。 具体的には、研究代表者自身が過去に日本の温泉から単離し、遺伝子改変系の構築にまで至った超好熱古細菌ウイルスを用いる。その古細菌ウイルスの各構造たんぱく質の局在を解明し、粒子表層部に外来ペプチド断片を提示させることを試みる。将来的には外来ペプチド断片としてSARS-CoV-2の抗体認識部位であるスパイクたんぱく質の部分断片を用いることで、ウイルスベクターを用いた不活化ワクチンとしての応用を想定している。
研究領域新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連

報告書

(2件)
  • 2020 事後評価書 ( PDF )   終了報告書 ( PDF )

URL: 

JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2020-08-28   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

サービス概要 よくある質問 利用規約

Powered by NII jst