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認知症包摂型社会モデルに基づく多様な主体による共創のシナリオ策定

研究課題

戦略的な研究開発の推進 社会技術研究開発事業

体系的番号 JPMJRX20I5
DOI https://doi.org/10.52926/JPMJRX20I5

研究代表者

内田 直樹  医療法人すずらん会 たろうクリニック, 院長

研究期間 (年度) 2020 – 2022
概要【解決すべき社会課題・ボトルネック】 日本全体で長寿命化に伴い認知症当事者が増え続けている。中でも福岡市は、高齢単身世帯が増加しており、1人で暮らす認知症の人が直面している多様な生活課題に対応していく必要がある。これら多様な生活課題に対応するには、医療・福祉を中心とした「支援する-される」の関係に基づく対処では限界がある。こうした課題意識のもと、福岡市では、認知症フレンドリーシティーを目指す中で、認知症の人と一般企業も含めた多様なサービス提供者による共創の場の検討が進められている。しかし、認知症に対する固定観念に基づく「支援する-される」という関係から抜け出ることは困難で、そのための効果的な方法論・場の在り方といった仕組みも確立されていない。本プロジェクトでは、認知症当事者を含めて自由に発言(表現)し、多様な人たちと共創できる関係性を備えた社会を「認知症包摂型社会モデル」とし、本モデルに基づきサービスなどの共創に至るまでのシナリオ創出に取り組む。 【活用する技術シーズと解決するための手法】 上記課題を解決するために、共創的アート活動を導入し、その行動の変容を解析する。共創的アート活動とは、社会から排除されがちな人がアーティストや一般の人たちと共に行う音楽や演劇、創作を通じた創造的表現活動である。アート活動による「楽しさ・喜び・遊び」を伴う新しい価値を、認知症当事者とそれに関わる人々が発見する効果が認められている。人口流入・流出が多く、高齢単身世帯が増加している福岡市のような社会において、こうした共創的アート活動を導入することで社会全体で認知症に取り組む基盤を形成し、認知症当事者の視線・操作・会話の行動を分析し、その行動変容を促し、生活の質の向上を図り、各現場への応用と社会還元を目指す。
研究領域SDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラム(シナリオ創出フェーズ)

報告書

(5件)
  • 2022 事後評価書 ( PDF )   終了報告書 ( PDF )   終了報告書 ( PDF )
  • 2021 年次報告書 ( PDF )
  • 2020 年次報告書 ( PDF )

URL: 

JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2020-12-16   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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