内部間隙を充填して砂塵になりにくい「重い」土の粒を作る不可逆的な含侵法の開発
体系的番号 |
JPMJTM20DX |
DOI |
https://doi.org/10.52926/JPMJTM20DX |
研究代表者 |
鈴木 純 信州大学, 学術研究院農学系, 准教授
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研究期間 (年度) |
2020 – 2021
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概要 | 農地から発生する砂塵は,火山灰土に覆われる東日本で顕著で西日本で問題となることは少ない。申請者らは微細な空隙を有する土の粒(以下,土粒)の密度の算出法を開発し,火山灰土の土粒密度は砂(2.5g/㎤程度)の約半分の1.1g/㎤程度であること,体積の50%超が空隙であることを明らかにした。この結果から,土粒の内部間隙を含侵によって不可逆的に充填する土粒の重量化によって砂塵になりにくい土への改良法を着想した。研究では含侵物質とその方法を探索するが,原料としてほとんどが未利用の甜菜製糖の過程で年間30万トン産出される石灰質排出物を想定する。この積極的活用は精糖産業と甜菜農家の支援にもつながる。
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