概要 | 下水汚水には下水処理に要する電力量を上回るバイオマスエネルギーが存在するにも関わらず、多大な外部エネルギーを投じて処理を行っている。微生物燃料電池(MFC)は非曝気の省エネルギー汚水処理が可能な一方、放流水質を達成するには長い滞留時間が必要である. 本課題では、MFC の導入効果を高めるべく, 第一にアノード反応律速を解消すべく、薄い濃度で存在するバイオマスに効率的に接触する空隙の大きなアノードの開発、第二に新たなセパレータの開発にとりくむ。以上の改良ユニットの性能評価に基づき MFC を滞留時間 24 時間で下水処理に導入した試算で 80%以上のエネルギー削減率を達成することを目指す。
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