体系的番号 |
JPMJMI20D8 |
DOI |
https://doi.org/10.52926/JPMJMI20D8 |
研究代表者 |
中澤 公孝 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2020 – 2022 (予定)
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概要 | メンタルコンディショニングを支援する方法には、ルーチン(決まった行為を行う)など経験的に有効とされる方法が用いられてきた。しかし、それらのほとんどは科学的根拠に乏しいものであり、その有効性も証明されてはいない。その根本的原因は、メンタル、すなわち「心理的状態」そのものを正確に推定する方法が未だ確立されていないことに帰着する。本研究では、この根本的原因を解決するために、心理的状態を決定する内受容感覚にターゲットを絞り、これを解読し、最適化することでパフォーマンスの最大化を目指す。内受容感覚とは、自己の身体内部状態に関する感覚であり、無意識的自己制御に重要な役割を果たす。内受容感覚は身体内外の環境的要因、身体自体の状態によって影響を受け、それによって心理状態を大きく左右する。本研究は、これまでに無い新たなアプローチとして、内受容感覚の解読から心理状態の数値化とモデル化を目指す。
本研究で開発するシステムは、トレーニングや試合における環境情報と当人の生理状態の継続的観測に基づき、内受容感覚の状態を推定し、パフォーマンスを最大化できるように感覚系や神経系を介して適時介入することにより、当人が内受容感覚を最適化できる能力を身につけるのを支援する。
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研究領域 | 世界一の安全・安心社会の実現「心理状態の客観的把握とフィードバック手法の確立による生きがい・働きがいのある社会の実現」 |