卵管内環境を利用した和牛用精子スクリーニングチップの開発
体系的番号 |
JPMJTM20MW |
DOI |
https://doi.org/10.52926/JPMJTM20MW |
研究代表者 |
百武 徹 横浜国立大学, 工学研究院, 准教授
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研究期間 (年度) |
2021
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概要 | コロナ禍における外食産業の落ち込みの結果、和牛の価格・需要はこの1年激しく変動しており、繁殖農家の経営は非常に厳しい状況に置かれている。加えて近年、繁殖雌牛の受胎率低下が大きな問題となっている。受胎率低下は繁殖農家の経営基盤を揺るがす死活問題である。現在申請者は、卵管内環境を模擬したマイクロ流体チップの研究・開発を行っており、この技術を和牛の体外受精卵作出工程に適用する。具体的には、精子と卵子が受精しやすい空間をチップ内に再現し、受精に適した精子をスクリーニングすることで、受胎率向上と受精卵の安定供給が可能となる技術を実現する。目標としては、既存の体外受精の受胎率に対して10%向上を目指す。
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