哺乳類の能動的低代謝である冬眠から着想を得た新しい臓器保存戦略
体系的番号 |
JPMJTM20K1 |
DOI |
https://doi.org/10.52926/JPMJTM20K1 |
研究代表者 |
渡辺 有為 東北大学, 大学病院, 助教
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研究期間 (年度) |
2021
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概要 | COVID-19の感染拡大により,近い将来肺移植が必要な患者が急増すると予想される.これに対応するため肺保存技術のさらなる発展が必要である.臓器保存の目標は細胞の代謝を極力抑えることである.一部の哺乳類は冬眠という能動的な低代謝状態で冬期や飢餓を乗り越える.最近,このような低代謝状態を細胞レベルで導入可能なことが明らかになった.
本研究の目的は,冬眠から着想を得た能動的低代謝への誘導法を固形臓器において確立し,移植臓器の長期保存を実現することである.
計画している具体的な研究項目は,静的肺保存(従来の冷却保存)での低代謝導入の確立,および動的肺保存(体外肺灌流)における低代謝導入の確立である.
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