コロナ感染後の炎症拡大抑制に向けたルテニウム錯体合成・最適化によるレニン・アンジオテンシン系関連遺伝子活性化経路の探索
体系的番号 |
JPMJTM20LV |
DOI |
https://doi.org/10.52926/JPMJTM20LV |
研究代表者 |
神澤 信行 上智大学, 理工学部, 教授
|
研究期間 (年度) |
2021
|
概要 | 本提案では、新規抗ガン剤創製の過程でルテニウム錯体(RuC)の投与により、レニン・アンジオテンシン系の一部の遺伝子発現が活性化するという知見を偶然見出したことに端を発する。RuCはこれまでコロナウイルス感染後の抗炎症薬が標的としていなかったAT2RやMas-Rを活性化することで、組織の炎症を抑制する効果が期待できる。またRuCは安価に合成が可能であり、感染初期における”炎症拡大予防”という新しいカテゴリーの開拓に貢献できる。本申請ではコロナに感受性が高いモデル細胞でも同様の遺伝子経路が活性化されるかを明らかにし、RuCベースまたは新経路を介した新薬開発に関わる基盤技術の開発を目標とする。
|