概要 | 表面汚染検査を実施する放射性同位元素取扱事業所は全国に2,000以上あり、液体シンチレータ放射性有機廃液の廃棄が課題となっている。研究代表者は、有機シンチレータをシリカナノ粒子に内包し珪石粉末上に固定した「シンチレータシリカ珪石粉末」を開発しており、その技術をろ紙に応用できることを見出した。本研究では、本開発ろ紙による表面汚染検査、水中放射能測定、β線画像化を可能とすべく、経済性と効果の観点からシンチレータシリカ含量の最適化を行う。このような機能を有するシンチレータろ紙は画期的であり、廃棄リスクとコストを低減できるだけでなく、作業の簡易化により自動化やリモート化が期待でき、社会変革に資する。
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