新規糖ナノゲル粒子を用いた簡便・迅速な変異克服型ウイルス濃縮技術の開発
体系的番号 |
JPMJTM20KP |
DOI |
https://doi.org/10.52926/JPMJTM20KP |
研究代表者 |
尾形 慎 福島大学, 農学群 食農学類, 准教授
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研究期間 (年度) |
2021
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概要 | ウイルス感染初期では検体中ウイルス濃度が希薄であり、抗原検査において誤判定を招く。よって早期発見には標的ウイルスを選択的に濃縮する技術の構築が必要である。本申請では、独自開発したセルロース系ナノゲル粒子の表層に標的ウイルスと結合親和性を有する糖鎖を集積させた「ウイルス結合性糖ナノゲル粒子」を合成し、希薄かつ夾雑物混入検体から標的ウイルスを100%回収可能なウイルス捕捉技術を構築する。本技術は、ウイルスの宿主細胞への接着機構に基づいており、ウイルスの変異に影響を受けない変異克服型ウイルス捕捉技術である。最終的には感染症診断の前処理濃縮キットとして実用化を目指し、簡便な抗原検査の高感度化を達成する。
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