体系的番号 |
JPMJMI21E4 |
DOI |
https://doi.org/10.52926/JPMJMI21E4 |
研究代表者 |
加藤 之貴 東京科学大学, 科学技術創成研究院 ゼロカーボンエネルギー研究所, 教授
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研究期間 (年度) |
2021 – 2025 (予定)
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概要 | 太陽光、風力などの再生可能エネルギー(再エネ)は出力変動が多く、需要との不一致の際に出力抑制が発生しており、再エネ利用の妨げになっている。今後の再エネの大幅な導入には蓄エネルギー(蓄エネ)の強化が必要である。電池が候補であるが、より低コストな蓄エネ方法としてP2H2P(Power-to-Heat-to-Power、電力蓄熱発電)に可能性がある。P2H2Pのポイントは高効率な蓄熱である。化学蓄熱は従来の潜熱、顕熱蓄熱を越えた高密度、長期蓄熱が可能である。そこで、化学蓄熱性能を有したケミカルヒートポンプ(CHP)を開発する。酸化カルシウム/水系CHPの課題は材料の耐久性と高熱伝導度化であったが、本研究では繰り返し耐久性と高伝熱性を備えた複合材料を開発した。この材料により、従来困難であった500℃の熱源を蓄熱し、600℃に昇温できるCHPの実証を行う。P2H2Pの効率向上と普及に貢献できると期待できる。
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研究領域 | 地球規模課題である低炭素社会の実現「「ゲームチェンジングテクノロジー」による低炭素社会の実現」 |