美食地政学に基づくグリーンジョブマーケットの醸成共創拠点
体系的番号 |
JPMJPF2110 |
DOI |
https://doi.org/10.52926/JPMJPF2110 |
中核機関 |
東北大学
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研究期間 (年度) |
2021 – 2022
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概要 | 美食地政学に基づく地域発生未利用資源の利活用技術の実装とグリーンジョブマーケットの醸成を地域共創のビジョンとする。ここでは、①地域発生未利用農林水産資源の適正管理と環境保全、②環境に配慮した消費者・生産者の行動変容、③グリーンジョブの担い手となる高度専門人材育成・ジョブマーケットの醸成の3つをターゲットとして、美食地政学に基づくグリーンジョブマーケットの創出を行う。これらを達成するために、[A] 美食地政学の観点から見た望ましい水産資源管理、[B] 美食地政学の観点から見た望ましい農林資源管理、[C] 栄養塩類/サプライチェーンを通じた環境影響評価、[D] 消費者-生産者双方向連動システムの提案・実装、[E] グリーンジョブマーケットの醸成に向けた教育パッケージの提案・共創プラットフォームの構築の5つの研究開発課題について研究開発・知の導出を進めるものとする。一次産業は激化する気候変動の影響を大きく受けるが、とりわけ海洋生態系の変化は著しい。これまで培われてきた地域の食文化も気候変動への適応が求められる一方で、食は最も保守性の強い文化の一つでもある。一次産業を支える環境・生態系への理解、食文化の気候変動への適応については、学問知が不足している分野であり、これについて学側で知の創出に向けた研究開発を行う。また、未利用農林水産物の利活用をすすめるにあたり、問題共有・意識啓発を通じて官との協働によりシステム設計をすすめる。また地域の高校もプロジェクトに参画し、事業者とともに未利用資源を活用した製品共同開発を行うとともに、グリーンジョブの創出支援ならびに共創教育の場作りもあわせて行う。本提案を通じ、地域における将来世代の就労機会の確保に向けて、一次資源供給・消費に関わる環境管理・保全、未利用資源の活用、流通、提供のサプライチェーンを通じた「職」をグリーンジョブとして位置づけ、若手人材のキャリアアンカーになるようジョブマーケットの醸成を目指す。
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