体系的番号 |
JPMJRX21K3 |
DOI |
https://doi.org/10.52926/JPMJRX21K3 |
研究代表者 |
柳澤 邦昭 神戸大学, 大学院人文学研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2021 – 2025
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概要 | 社会的孤立・孤独は心身の健康状態に悪影響を及ぼすことが知られている。しかし、これまで孤独リスクの検証はほとんど行われていない。新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響による孤独の流行は深刻で、その影響は18~24歳で顕著であると英国の研究は報告している。よって、こうした若年世代を対象とした予防対策が喫緊の課題である。大学・企業などでは、孤独リスクの高まる新入生や新社会人に対してさまざまな予防対策が講じられているが、現状ではそれらの有効性を検証する手段に乏しい。
本プロジェクトではこうした問題意識のもと、現状の孤独感や将来の孤独リスクを可視化し、科学的エビデンスに基づいた孤独対策の整備を目指す。まずはWeb調査・実験、fMRI実験、SNSデータ、ウェアラブル端末データなど多面的なデータにより、孤独感を規定する個人レベルの要因を明らかにする。さらに、大学生、社会人を対象とした大規模Web調査により、大学や企業の特徴や、コロナ禍における業態変化など、集団レベルの要因を特定する。これらの結果をもとに、機械学習によって個人の孤独リスクを予測する検出器を開発する。加えて、各大学や企業に所属することで生じる孤独リスクを数値化するとともに、孤独の予防として有効な施策を明らかにする。検出器の開発後は、民間の健康管理センターなどで有効性を検証し、さらなる改良を行う。また、効果的であると特定した予防施策を、各大学・企業において実践する。
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研究領域 | SDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラム(社会的孤立・孤独の予防と多様な社会的ネットワークの構築) |