体系的番号 |
JPMJRX21K4 |
DOI |
https://doi.org/10.52926/JPMJRX21K4 |
研究代表者 |
松井 豊 筑波大学, 働く人への心理支援開発研究センター, 研究員
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研究期間 (年度) |
2021 – 2025
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概要 | 職場内の対人関係の問題やコロナ禍のテレワークなどにより、職場内で孤立している従業員が早期退職に至ったり、メンタルヘルス問題に苦しんだりする状況が生じている。高齢者の社会的孤立や中高年の引きこもりのように、社会から完全に孤立化する状況に陥る前に、職場内で孤独・孤立化の兆候を捉え、適切なケアを行い予防する必要がある。
本プロジェクトでは、孤独・孤立が早期退職やメンタルヘルスの問題に直接結びつくのではなく、「自分が役に立っていない(役割感)」「居心地が悪い(安心感)」といった要素が加わって問題となると理解し、これらの時間的な変化を把握することが、職場内の孤独・孤立の予防に重要であると考える。そこで、職場内孤立の状態を把握するために、①孤独・孤立の主観的指標、②「入社から現在までの孤独感や孤立感を感じた経験」をテーマとする予防チャート、③FIL―qIAT(孤独・孤立を表す文章を刺激とする潜在連合テスト)、④孤独検出ストループ課題(色を付けたさまざまな単語を呈示し、単語の名称ではなくその色を回答させる課題)の4つの指標を測定するツールを開発する。これらの指標を1ヶ月に1~2回の頻度でスマートフォンなどで測定し、孤独・孤立化過程を可視化し、その兆候が見られたら、セルフケアや上司による支援や、専門家による支援などを実施するプログラムを開発する。
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研究領域 | SDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラム(社会的孤立・孤独の予防と多様な社会的ネットワークの構築) |