代替魚油を生産する炭素循環システムの構築と健康に有益な水産、家禽産物の生産への応用
体系的番号 |
JPMJSC21E8 |
DOI |
https://doi.org/10.52926/JPMJSC21E8 |
研究代表者 |
中井 智司 広島大学, 先進理工系科学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2022 – 2024
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概要 | 本研究は、ドコサヘキサエン酸やエイコサペンタエン酸(DHAやEPA)といった多価不飽和脂肪酸(PUFAs)を生産するスラウストキトリッドを食品・飲料の製造廃棄物や排水を用いて培養し、そのバイオマスを代替魚油として水産物や家禽産物の生産に利用する「炭素循環」の実現を図る。
各国チームが同微生物株を単離し、PUFAs生産を促進する培養条件を見いだすとともに、廃棄物や排水を用いながらも滅菌処理を伴わない培養法を確立する。日本側チームはPUFAs生産促進機構を把握してバイオマスを生産、これを家禽産物の生産に利用する。インドネシア側チームはバイオマスからのPUFAs抽出と抽出物のエビ養殖への利用、抽出残さや培養廃液からのバイオガス生産、フィリピン側チームは魚やエビなど水産養殖へのバイオマスの直接利用を行う。
こうしたチーム間の連携により、同微生物を利用した代替魚油生産の社会実装を促す。
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研究領域 | 環境分野:「海洋科学と気候変動」 |