概要 | 本研究は,昼は酸素発生型光合成をし夜に水素を作るという新しい考え方で遺伝子組換え微細藻類を創成し生物学的に水素を生産することを目的とする。具体的には、日本側チームは緑藻がもつ葉緑体のH2代謝経路(ピルビン酸フェレドキシン酸化還元酵素→フェレドキシン→[FeFe]ヒドロゲナーゼ)の活性型構造を複合体状態で高精度に構造解析し,相手側チームは藻類の葉緑体にあるH2代謝経路を緑藻のミトコンドリアに導入し,日本側が提供する構造解析の結果に基づいてミトコンドリアに導入したH2代謝経路の代謝工学的最適化を行う。両国チームによる共同研究を通して,植物生理学と代謝工学、そして構造生物学および生物物理学の知見とノウハウを総動員するとこで,新しいコンセプトによる生物学的水素生産が期待される。
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