材料革新に基づく持続可能なエネルギー・資源・水回収型パームオイル搾油廃水(POME)処理システムの開発
体系的番号 |
JPMJSA2203 |
DOI |
https://doi.org/10.52926/JPMJSA2203 |
研究代表者 |
吉田 奈央子 名古屋工業大学, 大学院工学研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2021 – 2026
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概要 | マレーシアでは、パーム油産業から排出されるパーム搾油排水(POME)が水質汚染の一因となっている。そこで、本研究は、マレーシア工科大学との共同研究によって、旧来の非効率なPOME排水処理を「エネルギー・資源回収型」の排水処理へ転換することを目指す。具体的には、排水処理に用いる発酵・微生物燃料電池(MFC)・再生水製造に新たに開発する炭素素材・膜素材を適用することで、POME1キログラムの廃有機物から1キロワットアワーの電力を生み出すことを目標とする。
さらに、POMEの排水処理から生じた残さ(汚泥・濃縮水など)を肥料化して、現地緑農地の還元を促進する。以上の技術開発によって、POMEによる水質汚染を緩和し、エネルギー・水・資源の循環利用を促すことで、持続可能なパーム油産業の実現に寄与することを目指す。
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研究領域 | 環境・エネルギー(地球規模の環境課題) |