体系的番号 |
JPMJRS22K2 |
DOI |
https://doi.org/10.52926/JPMJRS22K2 |
研究代表者 |
島田 裕之 国立長寿医療研究センター, 研究所 老年学・社会科学研究センター, センター長
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研究期間 (年度) |
2022 – 2023
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概要 | 高齢者の孤立予防・解消に際して直面している最大の課題は、高齢者本人からの支援拒否である。高齢者が支援拒否する理由は多様だが、加齢とともに徐々に進展する高齢者の機能低下は、そこから回復しようというモチベーションを湧きにくくさせる。このような心理的前提において、支援サービスを受け入れる可能性は低く、能動的な参加を引き出す魅力的なサービスを創出する必要がある。
本プロジェクトでは、既存のデータベースを活用して高齢者の孤立・孤独に関連する要因を明らかにし、高精度予測モデルを開発するとともに、簡易スクリーニングツールも作成する。スクリーニングで孤立や孤独リスクの高い高齢者を中心として、インセンティブ付きのボランティア実施を介した孤立・孤独予防支援システムを構築する。まずは介護ボランティアのシステム構築から開始し、介護や接遇スキル向上のためのテキスト作成、研修の実施と登録、対象者スキルと企業ニーズとのマッチングシステム開発を行う。また、ボランティアの対価として自身の介護が必要となったときにサービス利用できるケアコインシステムを、ブロックチェーン技術を用いて構築する。システムの効果検証のため、孤立・孤独リスクの高い高齢者250名を対象としたランダム化比較試験を実施してシステムの有効性を検証する。
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研究領域 | SDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラム(社会的孤立・孤独の予防と多様な社会的ネットワークの構築) |