UAV空撮・AI画像処理を用いたマラリア撲滅手法の開発
体系的番号 |
JPMJTT23J4 |
企業責任者 |
金子 洋介 SORA Technology株式会社, 代表取締役
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研究期間 (年度) |
2024 – (非公開)
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概要 | 世界3大感染症の1つであるマラリアは急性熱性疾患であり、感染後は合併症発症や重症化のリスクもあることから、感染の未然防止が重要である。
マラリア対策として、マラリアを媒介するハマダラカが成虫になる前に個体数を減らす「幼虫源管理(LSM)」が近年注目されている。
LSMは蚊の幼虫(ボウフラ)が繁殖しやすい水たまりに駆除剤を散布することで、ボウフラを効率的に駆除する。
しかし、対象となる水たまりの特定には多くの人的・時間的リソースが必要となるため、現状ではあらゆる水たまりに駆除剤を散布しており、高いコストと環境負荷がかかり、普及が限定的だった。
SORA Technology株式会社は、長時間・長距離飛行に強みがある固定翼型のUAVを用いて、水たまりを効率的に発見し、その中からボウフラ発生リスクが高い水たまりを抽出して駆除剤を散布する、効率的なLSMサービスの事業化を目指している。
本開発では、UAVの空撮で得られた地表面の情報から、水たまりの位置と特徴(大きさ、温度、深さなど)を抽出した上で、ボウフラ発生リスクの高い水たまりのみを検出するAIを開発する。加えて、AIで検出した水たまりへの移動経路・駆除剤散布量の提案などを通じて、散布作業者を支援するLSMアプリを開発する。
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