【バイオ分野】超高感度ハイスループット分子分光分析基盤技術の開発
体系的番号 |
JPMJKB2301 |
DOI |
https://doi.org/10.52926/JPMJKB2301 |
研究代表者 |
藤田 克昌 大阪大学, 大学院工学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2023 – 2027
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概要 | 本研究は、将来の高精度な医療や創薬支援に資する高感度かつハイスループットな分子分析のための基盤技術の開発を行う。生体内の各種分子の分析は、病変や薬剤応答を分子レベルで把握でき、高度な医療に繋がる精密診断、および創薬に必須となる。従来の分析法では感度や分析時間やコストがボトルネックとなっており、医療や創薬の現場で広く普及はしていない。そこで、本研究では、ラマン分光法を用いて検体内の分子の振動を高感度検出し、その情報をもとに分子を同定し、病変やウィルスの検出、および薬剤応答を詳細に分析できる技術基盤を開発する。これを実現するために、日本側のチームは、技術的に先行している分光光学技術を発展させた分析システムの開発と、それを用いた分子計測を実施し、米国のチームは、金属ナ
ノ構造を用いてラマン散乱光を大幅に増強させ、高感度化と高スループット化を実現する技術の開発、および計測で得られたデータの解析技術の開発を行う。日本側チームの高度な光学技術と、米国側チームにおけるナノ構造制御技術、データ解析技術が融合することにより、分子レベルの生体細胞診断を可能とする画期的な技術基盤を構築できる。
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研究領域 | 世界のトップ研究者ネットワーク参画のための国際研究協力プログラム |