白金の超強度化技術による大型モビリティ搭載用固体高分子形燃料電池電極触媒の開発

研究課題

体系的番号	JPMJTR23T6
DOI	https://doi.org/10.52926/JPMJTR23T6
研究責任者	加藤知香静岡大学, 理学部, 教授
研究期間 (年度)	2023 – 2025 (予定)
概要	固体高分子形燃料電池を搭載した大型・商用モビリティの開発には、広作動域（高温、高負荷変動、高電位、強酸性環境等）で高い耐久性を示す白金系電極触媒の開発が不可欠である。耐久性向上へ向けた技術開発のなかで、我々は耐酸性・耐酸化性・耐熱性・高電子受容能を有するポリオキソタングステートに着目し、その骨格構造に構造化白金を精密導入した新化合物を開発してきた。本化合物を還元処理することで形成する白金粒子は、高温での加熱処理後も数ナノオーダーを維持できる。本課題では、「原料の段階から白金構造を強度化する」という合成化学的アプローチから、固体高分子形燃料電池用空気極触媒を創製する。