東アナトリア断層系で生じた2023年カフラマンマラシュ地震の長期予測の検証調査
体系的番号 |
JPMJJR2306 |
DOI |
https://doi.org/10.52926/JPMJJR2306 |
研究代表者 |
近藤 久雄 産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 主任研究員
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研究期間 (年度) |
2023 – 2024
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概要 | 本研究グループは、日本-トルコの国際共同研究の一環として、以前から同震源断層を対象として活断層・古地震調査を実施中であり、今回のような連動型巨大地震の長期予測を進めているところであった。
本研究では、地震発生前に遡った長期予測と実際に生じた地震像を比較検討し、現状の長期予測の妥当性を検証する。特に、2014年に同震源断層上で掘削してすでに埋め戻したトレンチ(調査用の細長い溝)が今回の地震に伴い横ずれ変位を生じた。そのため、同地点であらためて3Dトレンチ掘削調査を行い、地震前後の断層変位の詳細を明らかにする。また、高解像度衛星データによる数値標高モデルなどもあわせて分析し、地震前に推定可能であった変位量と地震後の実際の変位量を数地点で比較検討する。
これらの結果、地表変位の繰り返しに関する稀少な検証データを得られるだけでなく、連動型地震発生の繰り返しモデルや地震ハザード評価の改良と高度化、ひいては地震災害の低減へ貢献できるものと期待される。
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研究領域 | カフラマンマラシュ(トルコ南東部)地震関連 |