体系的番号 |
JPMJRS23J5 |
DOI |
https://doi.org/10.52926/JPMJRS23J5 |
研究代表者 |
長神 風二 東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 教授
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研究期間 (年度) |
2023
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概要 | 我が国には多様なコホート調査、バイオバンクが多数存在し、健康関連情報・生体試料・ゲノム等の解析情報が蓄積されている。近年増加傾向にある企業等による利活用の更なる促進にあたって、トライアル・レディ(Trial-ready)の仕組みの導入への議論が望まれる。即ち、既存のコホート調査・バイオバンクの参加者に対して、属性や解析情報の特性等に応じて、更なる情報等の提供や、新規の研究等への参画を依頼する仕組みであり、海外での先進的な取組や国内の少数の実施例が知られている。トライアル・レディのコホートは、介入を前提とするため従来の観察研究と反する側面がある一方で、研究過程が参加者自身の健康に直結し、時に大きく裨益する可能性もあり、また、ゲノム解析情報を参加者に知らしめることにもつながりえる。本調査では、トライアル・レディの仕組みが持つ倫理的法的社会的な課題に関する現状把握と抽出を行い、求められるルールの方向性を明らかにする。
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研究領域 | 科学技術の倫理的・法制度的・社会的課題(ELSI)への包括的実践研究開発プログラム |