環境・デザインを突破口とする未来創造テキスタイル共創拠点
体系的番号 |
JPMJPF2304 |
DOI |
https://doi.org/10.52926/JPMJPF2304 |
中核機関 |
福井大学
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研究期間 (年度) |
2023 – 2024
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概要 | 繊維産業は福井地域の基盤的産業であり、福井の豊かな産業とくら しを支えてきた。しかしその繊維産業は、国連貿易開発会議( UNCTAD)により、水資源(真水)の大量消費や廃棄物大量排出 等を伴うことを理由に、石油産業に次ぐ世界2位の環境破壊型産業で あるとされている。様々な地域対話を経て、「産地」なればこそ、こうした 産業構造の革新に挑み、持続可能な地域づくりを推進していきたいとい う強い想いを共有するに至った。 環境に巨大な負荷をかける「採って」「作って」「使って」「捨てる」という 一方通行の繊維産業をグランドデザインから見直し、環境負荷を再生 可能範囲に留めつつ「作って」「使って」「戻して」という循環を生む産業 構造、社会構造の実現を目指す。福井大学はこれまでに超臨界CO2 利用無水染色技術について、地域企業と共に研究開発を進めてきた。 全く水を使わずに染色や脱色が行える点で非常に革新的なこの技術を ケミカルリサイクル工程と組みわせて持続的な循環系を創りつつ、リサイク ルの社会定着に際して大きな問題となる「回収」という人の行動について も、福井県立大学や産総研、福井高専、仁愛短大、東京大学等と協 働して研究を進める。さらに、地域企業群や工技センター、金融機関等 も含めて、地域共創のためのデザイン思考、枠を超えた対話、リーンな 試行、スタートアップ創出・育成を持続的に行える「場」を形成する。
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