ゼロハンガーとゼロエミッションに同時貢献する水田を中心とした食料生産システムの創出
体系的番号 |
JPMJSA2408 |
DOI |
https://doi.org/10.52926/JPMJSA2408 |
研究代表者 |
辻本 泰弘 国際農林水産業研究センター, 生産環境・畜産領域, プロジェクトリーダー
|
研究期間 (年度) |
2024 – 2029
|
概要 | 本研究は、農村部の貧困と森林消失に伴う農地劣化が深刻なマダガスカルを対象に、同国の基盤的農地である水田での作物の生産性と多様性を高める技術的解決策、並びに、森林消失が水田生産に及ぼす影響の科学的エビデンスを同時に提供し、普及活動や政策に反映する。それにより、不安定な農業生産と環境負荷の負の連鎖に歯止めをかけ、持続的な食料生産システムに転換できることを明示する。具体的には、(1)水稲への局所施肥法P-dippingを技術の柱として、化学肥料の施用量や水田からの温室効果ガス排出を抑えつつ、生産性と多様性を高める水田高度利用法の開発、(2)水田裏作の野菜・マメの生育を促す微生物利用技術の開発、(3)開発技術の普及手法の確立とインパクト評価、(4)森林が水田の安定生産を支える機能の定量的評価の4つの課題を実施する。得られた実践例が国内外に波及し、アフリカの貧困削減、栄養改善、および持続的農業の推進に貢献することを目指す。
|
研究領域 | 生物資源 |