酵素「活性」の診断と活用による、精密がん低分子セラノスティクス医療技術の創製
体系的番号 |
JPMJMI24G2 |
DOI |
https://doi.org/10.52926/JPMJMI24G2 |
研究代表者 |
浦野 泰照 東京大学, 大学院薬学系研究科/医学系研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2024 –
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概要 | 患者さん毎にがん細胞が持つ遺伝子変異を明らかにして、それに基づいて最適な治療薬を投与する個別化医療が近年盛んになってきている。しかし現状では治療薬が見つかる患者さんは10%程度であり、まだ治療薬が圧倒的に足りていない。このような中研究代表者は、独自に開発した蛍光プローブによる微小がんの術中迅速可視化技術の確立に成功してきた。本技法は、がん細胞に特徴的な酵素活性を可視化する戦略であるが、このアプローチ(浦野方式)によって患者さん毎の酵素活性面での特徴を診断し、層別化することも可能であり、さらにプロドラッグ型治療薬の迅速開発も十分に可能である。そこで本研究では、酵素活性を基軸とする世界初のアプローチにより、従来は有効な治療選択肢がなかった、進行肺がんや膵がんなどを含む大多数のがん患者さんに対応可能な新規個別化・精密がん治療技術を構築し、がんは治癒可能な病気と誰もが考える安心社会の実現を目指す。
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研究領域 | 「共通基盤」本格研究 |