低交流損失と高ロバスト性を両立させる高温超伝導技術
体系的番号 |
JPMJAN24G1 |
DOI |
https://doi.org/10.52926/JPMJAN24G1 |
研究代表者 |
雨宮 尚之 京都大学, 大学院工学研究科 電気工学専攻, 教授
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研究期間 (年度) |
2024 – 2028
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概要 | • 取り組む課題
交流で使ったときに発生する交流損失、小さな電流容量、限定された巻き線性がテープ形状をした高温超伝導線を応用する上での障害であった。SCSCケーブルは、これらの障害を同時に解決する高温超伝導応用のゲームチェンジャーである。本格研究では、交流損失低減(従来比~10分の1)、大電流容量化(~2 kA)、立体形状を含む多様な巻き線形成をコイルレベルで実証し、様々な電気機器に組み込み可能な高温超伝導コイル実現への道を切り拓く。
• 実現したいカーボンニュートラル社会構想
SCSCケーブルを応用した超伝導モータでジェットエンジンを置き換えれば、航空輸送の化石燃料消費を減らせる。SCSCケーブルを応用した超伝導磁気エネルギー貯蔵装置等は、再生可能エネルギーの時間変動が電力流通に与える影響を抑え、その大量導入を助ける。極低損失というSCSCケーブルの利点は、様々な電気機器の省エネにつながる可能性を秘めている。電化を通して化石燃料消費が減り、再生可能エネルギーが大量導入され、電気機器の省エネ化が進んだ、カーボンニュートラル社会の実現を目指す。
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研究領域 | 未来本格型 |