細胞運命決定のデータ駆動型マルチスケールエンジニアリング
体系的番号 |
JPMJAP24B1 |
研究代表者 |
岡田 眞里子 国立大学法人大阪大学, 蛋白質研究所, 教授
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研究期間 (年度) |
2024 – 2027
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概要 | 細胞は、外部環境からの情報を感知し、シグナル伝達経路を通じて生存や増殖などの細胞運命を決定する。しかし、現在のシグナル伝達研究では、それぞれの経路を個別に解析する還元論的アプローチが主流であり、この方法では、異なるシグナル経路や転写・翻訳といった細胞内の複雑な制御機構を十分に理解することが困難である。そのため、細胞運命のネットワークを解明するには、より総合的かつ統合的なアプローチが必要である。
本研究では、細胞生物学、計算生物学、合成生物学の専門家からなる日英の国際コンソーシアムを結成し、この課題に取り組む。細胞内のシグナル経路や転写・翻訳制御に関連する分子、細胞回路、細胞間コミュニケーションの再設計を行い、データ駆動型の数理モデリングを統合することで、細胞運命のデザインとその制御に対する新たな理解を目指す。
さらに、日英の研究者が連携し、生物工学の次世代を担う異分野融合型の研究者およびリーダーの育成にも貢献する。
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研究領域 | バイオ |