希土類元素を含まない極低温度冷凍機用蓄冷材料の開発
体系的番号 |
JPMJTR24T1 |
研究責任者 |
寺田 典樹 物質・材料研究機構, 磁性・スピントロニクス材料研究センター, 主席研究員
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研究期間 (年度) |
2024 – 2026 (予定)
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概要 | 主に医療用MRIなどに広く用いられている今日の極低温冷却技術は、供給不安や資源枯渇の懸念のある資源(ヘリウムや重希土類元素)に強く依存している。今後、極低温冷却技術の需要拡大が予想される中、このような希少資源を用いない新しい冷却技術の開発は必須である。本研究では、希土類元素を含まないユビキタス元素で構成された蓄冷材の開発を行う。これまでの蓄冷材の研究では重希土類化合物のみが対象となってきた。本研究では、鉄などの遷移金属の酸化物を対象とし、一部の反強磁性体が示すスピンフラストレーション効果によって実現する巨大な磁気比熱の利用によって、低コストで環境負荷の少ない極低温冷却技術の実現を目指す。
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