γ線照射不活化技術を用いた魚類の不活化ワクチン開発
体系的番号 |
JPMJTR24UB |
研究責任者 |
加藤 豪司 東京海洋大学, 学術研究院, 准教授
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研究期間 (年度) |
2024 – 2026 (予定)
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概要 | ブリやカンパチなどで発生するノカルジア症は、国内の養殖における魚病被害額の2~4割を占める重大な疾病である。本症に対しては水産用として従来から使用されている不活化ワクチンの有効性が認めらない。哺乳類では本症のような細胞内寄生性細菌による感染症に対しては弱毒生ワクチンが使用されている。しかし、水産養殖では毒性復帰や環境への負荷などの懸念から生ワクチンの使用は認められていない。本研究ではγ線照射不活化技術により「増殖できないが一定期間生きた状態の菌」を作出し、その安全性(病原性の否定)、ワクチンとしての有効性、および細胞性免疫応答の誘導能を評価してノカルジア症ワクチンの実用化を目指す。
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