免疫調節を目的とした猫の新しいがん治療用抗体薬の開発
体系的番号 |
JPMJTR24UD |
研究責任者 |
水野 拓也 山口大学, 共同獣医学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2024 – 2026 (予定)
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概要 | 猫の寿命の延長に伴いがんは高齢猫の死因のトップであり大きな問題である。しかし進行期にある猫のがんに対する有効な治療法はない。PD-1など免疫チェックポイント分子に対する抗体薬は医療において大きな成功をおさめ、多くのがん患者の命を救ってきた。しかし猫のがんに対する抗体薬は世界的にも皆無である。研究責任者は、自身が作製した抗猫PD-1モノクローナル抗体由来の抗猫PD-1キメラ抗体が免疫調節機能をもつことをin vitroにおいて明らかにした。本課題は、これが実際にがんの猫において抗腫瘍効果をもつことを明らかにし、猫のがんの治療薬として製剤化することを最終目標とする課題である。
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