超低地球軌道衛星の長寿命化に向けた低大気抗力・耐原子状酸素性有機-無機ハイブリッドコーティングの開発
体系的番号 |
JPMJTR24T9 |
研究責任者 |
後藤 亜希 宇宙航空研究開発機構, 研究開発部門, 研究開発員
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研究期間 (年度) |
2024 – 2026 (予定)
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概要 | 超低地球軌道(VLEO)利用は、高解像度の地球観測や低コストの通信・ロケット輸送が期待され、高い注目を浴びている。しかし高い残留大気密度のため大きな大気抗力が避けられず、衛星軌道の数年保持は現状極めて難しい。さらに高密度の原子状酸素(AO、大気の主成分)衝突は、衛星表面の有機材(熱制御・構造用途)に深刻な損傷を与え、衛星システムの故障要因となる。本研究は宇宙用有機材に塗布できる「低大気抗力性・耐AO性を併せもつ有機-無機ハイブリッドコーティング」を開発する。ナノスケールで平滑性を維持でき高耐熱性も可能とする「有機官能基の導入法」を構築し、VLEO衛星5年以上運用という未踏技術の実現に貢献する。
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