科学技術と社会をつなぐためのケア概念に基づく対話実践の再構築
| 体系的番号 |
JPMJRS25M1 |
研究代表者 |
八木 絵香 大阪大学, COデザインセンター, 教授
|
| 研究期間 (年度) |
2025 – 2030
|
| 概要 | 本研究ではケアの営みを、通念的にケアという言葉が飛び交う領域から、社会的論争を引き起こす科学技術へと拡張する。具体的には、「大規模エネルギー施設の誘致・稼働・廃止プロセス」を主題に据える。これらの施設は、安全性や環境影響への懸念のみならず、人びとの価値観の差異を際立たせ、さまざまな軋轢をもたらしてきた。しかしこれらの議論は典型的な「公私二元論」に基づき、ケアの倫理として正面から扱われてこなかった。本研究ではこの「ケアの不在領域」に着目し、質的調査や対話実践の再構築を展開すると同時に、これらを通じたケア概念の再編を目指す。
本プロジェクトが考えるケアが根づいた社会とは、人びとが互いに応答責任を引き受けながら生きる「共在」の態度が広く共有されている状態である。賛否が分かれる課題であっても違いを受けとめ、語りにくさや聴きにくさに向き合うことができる、意見の一致ではなく、違いが尊重される社会である。
|
| 研究領域 | ケアが根づく社会システム |