海洋貯熱量ならびにそれが駆動する海洋熱波と生態系への影響の理解(UHEAT)
| 体系的番号 |
JPMJSC25C2 |
研究代表者 |
黒田 寛 北海道大学, 低温科学研究所, 准教授
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| 研究期間 (年度) |
2026 – 2028
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| 概要 | 本研究は、北太平洋および北大西洋における地域的な海洋貯熱量の変化と、それに関連する海洋熱波の発生メカニズムについて理解を深めることを目的とする。それらの理解に基づき海洋熱波を高精度予測する手法を開発し、魚類の将来分布を予測することで、海洋熱波の頻発に対応できる柔軟な漁業の実現に貢献する。従来手法では、十年規模変動を除去するために気候モデル出力を10 年程度平均し、その将来水温から魚類分布を予測していたが、新手法では、典型的に5 日~数カ月続く海洋熱波を高精度に予測し、漁業現場に実装可能なより信頼性の高い魚類分布予測を提示する。
日本チームは、気候モデルの出力と創発的制約手法を用いて将来の海洋貯熱量と海洋熱波を評価・予測するとともに、主要魚種の生息域分布を予測することで、健全な水産業の発展・維持に資する情報を提供する。他方、欧州チームは、衛星データやベイズ手法を活用して海洋貯熱量および海洋南北熱輸送量を高精度に推定し、さらにこれらを活用して海洋熱波を高精度に予測するAI モデルを構築する。日欧共同研究の強みは、海洋貯熱量を共通軸として、北太平洋・北大西洋における気候モデルと深層学習による将来予測を融合し、海洋熱波の高精度予測を実現できる点にある。2 つの大洋を対象とすることで、海洋熱波の一般性と地域特異性の両面が解明される。
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| 研究領域 | 海洋:気候変動緩和策と適応策 |