小さなホヤの大きなブルーカーボンインパクト:Oikopleura dioicaの気候適応ゲノム
| 体系的番号 |
JPMJSC25C5 |
研究代表者 |
ラスカム ニコラス 沖縄科学技術大学院大学, ゲノム・遺伝子制御システム科学ユニット, 教授
|
| 研究期間 (年度) |
2026 – 2028
|
| 概要 | 本研究は、海洋生物オタマボヤ(Oikopleura dioica)のゲノム構造および遺伝的多様性の解析を通じて、気候変動に対する適応能力を解明し、ブルーカーボンの生態系維持への貢献を明らかにすることを目的とする。適応変異に基づく保全戦略の構築により、炭素隔離と漁業資源の持続性を支え、沿岸地域の暮らしと海洋資源の持続可能性に貢献することを目指す。本研究では、生態サンプリング、長鎖DNA シーケンシング(日本)とラボベースの機能アッセイ(スペイン)、最先端ゲノミクス技術(フランス)とを組み合わせることによって、気候ストレスに応じてオタマボヤ集団がどのように進化・適応するのかを解明する。これにより、海洋生態系保全、予測モデル構築、および気候変動緩和計画に資する移転可能な知識の創出を図る。
日本チームは、長鎖DNA シーケンシングを活用した環境DNA 解析手法を開発・標準化し、オタマボヤ集団内および集団間の遺伝的変異を検出する。この手法を用いて、日本側は日本沿岸域で、フランスおよびスペイン側は地中海沿岸でサンプル採取と機能ゲノミクス解析を行う。日欧で異なる海洋環境から試料を取得・比較解析できる体制を生かし、汎用(はんよう)性ある適応指標の確立と実用展開を行う。日欧共同研究により、適応的変異の同定と、その利用による海洋モニタリング・保全戦略の構築を目指す。
|
| 研究領域 | 海洋:気候変動緩和策と適応策 |