体系的番号 |
JPMJER8301 |
DOI |
https://doi.org/10.52926/JPMJER8301 |
研究代表者 |
早石 修 財団法人大阪バイオサイエンス研究所, 所長
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研究期間 (年度) |
1983 – 1988
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概要 | 細胞間の情報伝達が行われる細胞膜から生成されるプロスタグランジン(PG)等の酸性脂溶性物質の中枢神経系における作用の解明を目指しました。研究により、PGD2 が自然な眠りを引き起こすこと、また、PGE2が覚醒を促すことを発見し、睡眠の機構解明に糸口を与えました。PGの微量定量法の開発、PGD合成酵素やPG受容体の脳内分布・PGF合成酵素の構造と機能の解明・脳内PGの無侵襲的検索法の確立等を行いました。一方、うつ病患者中のPGが健康者より多いこと、PGをメチルエステル化すると脳内に移行し易いこと、PGに眼圧低下作用があること等を見い出し、今後、医療分野、医薬品分野でPGを利用するための基礎となる知見を得ました。
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