体系的番号 |
JPMJER8802 |
DOI |
https://doi.org/10.52926/JPMJER8802 |
研究代表者 |
増原 宏 大阪大学, 工学部, 教授
|
研究期間 (年度) |
1988 – 1993
|
概要 | 化学反応は、極めて細かい時間スケールでみれば、いくつもの過渡的な段階の組み合わせであり、空間的にも界面層や液滴などの微小な反応場で起こっています。本プロジェクトでは、レーザー光パルスが化学反応のエネルギー源、制御手段として有効に活用し得る点に着目し、微小領域の化学反応をレーザーで制御しながら進めていく手法を探求しました。研究では、種々の微細加工技術によるマイクロ反応場の創製法を提案し、そこで起こる化学反応をマイクロメートル・ピコ秒の分解能で計測する極微分光法を開発しました。さらに、微小領域の物質を自由自在に操るレーザーマイクロマニピュレーションの手法を確立しました。これらの手法を駆使する事により、微小領域に特有なマイクロ化学現象を明らかにすると共に、数多くの微小反応場を時間的、空間的に構成し高選択性、高効率の物質変換システムを構築する手掛かりを得ました。
|